わたしはよく道を訊かれるのです。
勝手知ったる町で聞かれることもあれば、慣れない場所で聞かれることもある。 初めて歩く町で法事の格好をした女性に「●●寺はどこですか」とかマニアックなことを聞かれることなんかざらです。 ちゃんと教えてあげられることもあるし、うっかり間違えた道を教えたこともある。どっちかっていうと、こっちがききたいこともある。 なんなんでしょうかね。
わたしはそこの場所のばあさんとかお店のおじさんのように、道を知ってそうに見えるのでしょうか。 世田谷のはずれの裏通りをボーと歩いているわたし。
などなどなど。
先日行った台湾の陽明山で台北あたりからドライブにやってきた娘さんに道を聞かれてしまいました。台湾語なのか北京語なのかもようわからんのに道を聞かれていることだけはよくわかる。
しかしまあ、どこの国でも道を聞くニュアンスは同じです。
暇そうなんですかね?でもわたしは早足ですし、キャッチセールスや宗教系のひとから声をかけられたことはありません。まあキャッチは若くないからだと思いますが。 暇そうなわけでもないし、親切オーラが出ているわけでもない。はて。 つい先日も、集合場所がわからなくなってせっぱ詰まった修学旅行らしき女子中学生に道を訊かれました。道を教えて、ついでに、なんでわたしに訊こうと思ったのかを教えて貰おうとしたのですが、一刻の猶予も無いというその気迫に、聞きそびれてしまいました。竜巻のように遠ざかるむすめ。ううん、惜しいことをした。
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