この夏起きたことのなかでも、なかなかなのは「目が悪くなった」です。
もともと視力はずばぬけて良く、遠くの看板から近くのフリガナまでキリキリ読んでなんの不自由もありませんでした。 ところが一昨年あたりでしょうか、風呂で文庫本を読もうとしたら、なんだか手の角度がおかしい。風呂の蓋に乗せた本を持つ両手の収まりが悪い。なんでだろうなと思ってハタと気がつく。 本が、遠い。 ちょっと前まではもうちょっと近くに本を持ってきていたのに、なんか本が遠い。なんだと思って本を近くに持ってくると、アラ。 字が、ぼんやり。
そうですかそうですか。きましたか老眼。特に怯えていたわけでもないので、左右の鬢にたっぷりの白髪をみつけたときと変わらない自然さで納得してはいたのです。ただ、白髪とちがって視力はちょっと困る。お礼状を書こうとして、おっと!自分の書く字がちょとぼんやり見える。とほほほほ。相手のお洒落な名刺のちっこい住所が読めないくらいは覚悟していてもこれにはびっくりですわい。 拙宅の老猫21才があまりにも可愛くて間近で顔を見ようと覗き込んでも、ぼんやりとしてしまいます。こ、こ、こんなに愛しているのにもうこの猫の顔をアップでみることもできない。 これはもう眼鏡だわ。老眼鏡しかないですよ。 というわけで老眼鏡つくりました。オサレな眼鏡店"エロチカ"のお兄さんが検眼して仮に組んだ眼鏡と小さな文字の羅列してある女性誌を差し出して仰いました
すごいもんです。眼鏡。
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