代理店の方からお電話をいただきました。
これこれこういう企画のコンペにわたしのイラストを提案したいがよろしいか?
そのようなお話しでした。
こういうお話しはけっこう頂きます。
ありがたいことです。
ですが問題はここからでこれはコンペであるということです。
わたしの絵は他のイラストレーターの絵や写真案と闘って勝たなくては仕事が発生しないわけです。
じつはわたしはコンペに勝ったためしがありません。
いやまあたまには勝ちますが、けっこうお話をいただくわりに勝たない。
なんででしょうかね。
押しの弱い絵柄だからかしら。実体(つまりわたくし)の見かけは押しが強いですが、実は小心者なのであまり目立ちたくない。そういう内情が絵に反映しているような気がいたします。なんかショボーン。
もしくは最初から本命は他にいて、わたしは単に頭数あわせの噛ませ犬的役割なのかもしれません。それもまたショボーン。
まあそういうことを考えるくらいコンペは弱いです。
あれこれ内容を伺ううちに、このかたがあまりにかんじのいいかたなのでフト
「こんなに良くしていただいても結局通らないんだよな」と申し訳ない気分になりました。
「あの、実はわたし、コンペ、弱いんですよ」
と告白しましたところ、すかさず
「あっ、ぼくもなんですよー」
と軽快に答えて下さって、ああ、すごいな、やっぱり代理店の人はいちまいうわてだよなあ、と思った次第です。
ハナから負け戦かよ。 |