ハンバーグ、おいしいですよね。
わたしは自分で作るハンバーグもけっこう好きで、よく作るほうだったと思います。
思いますっていうのは、いま、サッパリ作らなくなってしまったからですね。
でもハンバーグはやっぱり好きです。
でも、ここは横浜です。
「ハンバーグが食べたいな」と思ったときに自分でこねこねして作るよりも、たとえば
「シーメンスクラブの立派なのがたべたい」とか
「洋食キムラのあのスパイスの効いたやわらかいのがたべたい」とか
「グリルエスのガツーンとくるやつがたべたい」とか
「ハングリータイガーのバカバカしいのがたべたい」とか
まあそういうことを考えてしまうようになったのですね。
もう自分で作るハンバーグなんか食べてる場合じゃないの。
自分の作るハンバーグの味も好きだったけど、あれらのハンバーグを思い出したら、とても自分で作ってなんかいられないんす。
今日じぶんが作ったら、たぶんもうしばらくはハンバーグ気分ではなくなる。その貴重なハンバーグ気分をですね、あの、あれらのハンバーグに充てなくてどうしろというのか。
よし!シーメンスクラブだ!
とはいえシーメンスクラブに来たからと言って無事にハンバーグ気分が満たされるとは限りません。
タンシチューがわたしを誘惑します。ここのタンシチューはたっぷりとマッシュポテトがついていてこれにあの香ばしいデミをなすりつけてたべるのがヨロコビです。ついタンシチューを頼んでしまいハンバーグはまたの機会に持ち越されてしまいます。
でもタンシチューを食べたから満足。
次回のハンバーグ気分を待つわたし。
ああ、ハンバーグ。
前に住んでいた町にもおいしい洋食屋はありました。さっぱりした和風ハンバーグやコジャレたハンバーグや普通のハンバーグ。それらも確かにおいしかったとは思うのですが、でも自分で作っても問題なかった。
この町に越してきてからハンバーグを作ったのははじめの1年に数回です。
わたしのハンバーグ気分は狂おしく各店のハンバーグに向けて放出されているのでした。
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