OHTAKI'S MODERN CARTOON

あの町この町ひがくれるの巻

町って不思議です。
しらない町に行くとその町独特の空気があるしその町独特の顔がある。
ていうかその町の顔をしたひとたちがその町のその空気を作っていくのでしょうな。そしてその空気を吸って大きくなるこどもたちはあたりまえのようにその町の顔に育っていく。その町のその空気に馴染めない者はその町を出ていき、かわりにその町の空気を求める人間が入ってくる。
そしてまた町はあたらしい顔を育てはじめる。

そういう顔の多い町を歩くのはとてもたのしい。
そういう顔の多い町で暮らすのもすばらしくたのしい。

横浜はそういう町です。しかもエリアごとにあからさまに顔が違う。町の空気がちがう。
横浜うまれ横浜そだちのいわゆるハマっ子と話しているとき、わたしはそのひとの顔をうっとりと見つめてしまいます。その顔が実にこの町を語っていることに見惚れます。

わたしはどんな顔をしているのでしょうか。
この町を愛する者としてはこの町の顔になっていきたい気もしますが、そうしてしまうとわたしの基本姿勢「関わらずに愛でる」ではなくなってしまう。
そうしたら少なくともいまのわたしではなくなってしまうからな。

なんだか本当に静かにわたしはこの町を愛しているのだわとしみじみと思うのです。マイソウルタウン。
 

tulipa@mamioh.com *MAMI OHTAKI*

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