わたしのだいすきな大晦日がやってきます。
さあ、お正月の準備だ。 実を言うとことしは、クリスマス前からもうお節のことでこころがいっぱいで、正直クリスマスはちょっとなげやりなくらいでした。やっぱトシヨリだからですかね。クリスマスのわくわくは、「待ち」のわくわくで、受け身のヨロコビじゃないでしょうか。ところがもう40ですかんね。そうそう待ってるわけにもいきません。どうしても攻めの体勢になる。ターキー焼いてブッシュドノエルこしらえてという手もありますが、生憎、ライフスタイル的に無理がありますし。 一方、お正月の準備はとことん「攻め」のわくわくです。お節はどういう内容にするか、お鏡を何寸にしてどこで買うか、いつ黒豆を煮るか、蒲鉾はどこのにするか、もう攻めて攻めて攻めて攻めて、ってかんじ。 というわけで中華街にお正月用の叉焼を買いにでかけました。
どひー。 並んでました。うーむ。
どうです、攻めてるでしょう。 20人くらい30分並んでましたが、なにしろ列がちっとも動かない。なんでかっていうと、焼けるのを待ってるんですね。
お店のおばちゃんが後から後から並ぼうとするひとたちにたぶん品切れになるだろうというのを説明しても、わたしのような攻めモードのご婦人やおっさんがいてジワジワと列は伸びていきます。
やっと焼き上がって冷まし終えた、脂とタレでぴかぴか光ったうまそうな叉焼が次々と店頭のカギにひっかけられはじめました。列がジワジワ動きます。どきどき。ああ、やっぱりスッゲおいしそう。あのちっちゃいブロックでいいな。あっ買われた。じゃああのコゲのある香ばしそうなやつでいいや、あっなんだよおっさん3本も買うなよー。 スリリングー。
ところが奥からものすごく立派な超特大叉焼がバットに入ってしずしずと出てきたのですよ。なんだかね、もう、心の中で銅鑼が鳴ったような気がしました。大きすぎてなかなか冷めなかったらしい。前の人がはんぶんこにして譲ってくれました。ウレチイ!我勝利!我叉焼入手!万歳! お店の奥にいたおばさんに「買えたよ!」ってかんじに勇んで袋を上げてみせると、おばさんは笑ってました。
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